富山県東部立山町に分布する下部~中部中新統黒瀬谷層から産出した生痕化石群集(補遺)

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  • Supplementary information to “Trace fossil assemblage from the Lower-to-Middle Miocene Kurosedani Formation distributed in Tatemaya Town, eastern Toyama Prefecture”

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富山県東部の立山町長倉東方に分布する,下部~中部中新統の黒瀬谷層(座主坊礫岩砂岩泥岩互層部層)の粗粒砂岩層から産出した2生痕化石について報告する.粗粒砂岩層は生痕化石に乏しく,裏打ちされた水平な化石棲管と材化石を穿孔したTeredolitesをわずかに産するのみである.裏打ちされた水平な化石棲管の生痕属は不明である.しかし,形成者が粗粒砂の堆積イベント後,ある程度の期間を経てから入植したことや,高い環境負荷への耐性を有していたと推定される.Teredolitesは,木材繊維に対し高角に斜交したT. clavatusと,繊維にほぼ平行する T. longissimusに比較される.同じ材化石に穿孔径の著しく異なるTeredolitesが認められるが,穿孔痕の部位あるいは形成者の成長段階の違いを反映していると考えられる.

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