富山県におけるイトゴケの記録

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タイトル別名
  • Records of Neodicradiella pendula in Toyama Prefecture, central Japan

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説明

コケ植物蘚類のイトゴケは,富山県において絶滅危惧Ⅰ類に指定されている.県内では3地点で見つかっており,発見時,及び2023年秋に調査した際の生育状況を報告する.生育地はいずれも丘陵を蛇行する谷にあり,本種は水流近くの疎林内で,主にスギの木の枝に着生し垂れ下がっていた.日本での北限となる新潟県の生育地や,太平洋側での北限の茨城県等の生育地は谷地形や水流沿いにあり,富山県の生育地と共通し,いずれも高い湿度環境であると考えられる.2023年秋の調査では,3地点中2地点は本種の生育が確認できたが,1地点は水路の改修とスギの伐採がされており,生育環境は変化し,本種を見つけることができなかった.

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