北陸地方で発見された陸産等脚目甲殻類の1新種の記載,数種の再記載および北陸初記録種等

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  • Description of a new species, redescription of some species of terrestrial isopod crustaceans from Hokuriku district, central Japan, and new records including a scarcely known from Hokuriku district

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北陸地方4県の陸産等脚目甲殻類の1新種,数種の再記載および北陸初記録種、殆ど知られていない種など8種を記録する.新潟市から採集されたヒトザトワラジムシ属の1種をMongoloniscus echigoensis sp.nov.(和名:エチゴサトワラジムシ(新称))として記載した.本種は富山県から知られているニイカワサトワラジムシMongoloniscus arvus Nunomuraと最も類似しているが,(1)オスの第6胸脚基節腹側先端が大きく膨出していること,(2)オス第7胸脚腕節が膨らむこと,(3)オスの第1腹肢外肢先端に半円状のへこみと4本の剛毛があり、その内肢先端が外側に湾曲していること,(4)オスの第6,7胸肢の基節と座節の内側に細毛が密生していることなどで区別される.また,Arcangeli(1927)がPorcellio (Lucasius) mazzarelliiとして記載した種はLucasioides属とすべきものとし,図示されていない形質を中心に再記載を行い,和名に「モノノフハヤシワラジムシ(新称)」を提唱した.そのほか複数の金沢市中心部の庭園だけから見つかったセグロコシビロダンゴムシをはじめ,アジアモリワラジムシ,ハナビロハマワラジムシ,シンジコフナムシ,キタフナムシを記録した.また,金沢市から1個体だけが発見されたヒメワラジムシ科の1種は種名および属名を決定できなかったが,いくつかの形質を記載した.

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