2卵性双生児の妹の死によりPTSDをきたした患児への箱庭療法の経験

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タイトル別名
  • 2卵性双生児の妹の死によりPTSDをきたした患者への箱庭療法の経験
  • 2ランセイ ソウセイジ ノ イモウト ノ シ ニ ヨリ PTSD オ キタシタ カンジャ エ ノ ハコニワ リョウホウ ノ ケイケン
  • Sandplay therapy for an elder brother with PTSD caused by the death of sister of the fraternal twins
  • PTSDをきたした患児への箱庭療法

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説明

2卵性双生児の妹の死により,外傷後ストレス障害をきたした患児に箱庭療法を行った.患児(7歳11カ月)は,暗い所には行くことができず,嫌な夢を見ることが多かった.学校では,ささいなことで感情的になり暴力行為に及んでいた.授業にも集中できず,気に入らない課題には取り組まず,担任にだまって早退していた.図工では人の顔が描けなかった.妹が入院していた病棟を見るのを嫌がったため,別の棟で箱庭療法を開始し,約1年半の間に17回行った.動物の屍骸,恐竜が動物を襲う,弱肉強食など,死をテーマにした作品が多かった.命日の後は,親子の動物を並べた動物園の作品であった.箱庭療法を始めて,学校生活における情緒不安による行動は改善した.箱庭の作品に妹の死を繰り返し表現し,過去のできごととして整理し受け入れていったと思われる.

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