人文学系の学生の卒業論文への取り組みに関する質的研究 ―レポートからの接続に着目して―

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書誌事項

タイトル別名
  • A Qualitative Study on Humanities Students’ Approach to Graduation Theses : Focusing on the Transition from Reports
  • ジンブンガクケイ ノ ガクセイ ノ ソツギョウ ロンブン エ ノ トリクミ ニ カンスル シツテキ ケンキュウ : レポート カラ ノ セツゾク ニ チャクモク シテ
公開日
2024-10-30
資源種別
departmental bulletin paper
公開者
拓殖大学言語文化研究所

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説明

初年次から書くレポートと卒業論文(以下卒論)は同じアカデミックな文章であるが,その接続に関しては多くの課題が指摘されている。そこで,本研究では,今後のアカデミック・ライティング(以下AW)指導への示唆を得ることを目指し,人文学系の4年生9名を対象に,卒論への取り組みとレポートとの接続に関する半構造化インタビュー調査を行い,うえの式質的分析法を参考に質的に分析した。 その結果,協力者らは,卒論にはレポートと異なる書き方が求められていると感じており,特に字数の違いが書くための見通しや書き表し方に大きく影響していた。先行研究を調べながら自らテーマを決定し執筆する過程で研究手法など多くのことを学び,新しい発見をしており,それが達成感につながっていた。この力は,通常与えられたテーマに対して規定の字数内で書くレポートでは身につかないため,両者が接続しているとは捉えられていなかった。AW指導で学んだ書き言葉や構成,読み手への意識は部分的に見られたが,卒論との直接的な接続は認識されていなかった。 今後のAW指導では,ライティングプロセスの意識的な実践や文献の批判的読解を取り入れ,文章の特徴や効果的な書き方を明示的に理解させるなど,レポートと卒論の接続を強化する工夫が必要である。

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