社会的連帯経済における主要概念の再検討:ラヴィルの論考を中心とした言説から
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- 高須, 直子
- 多摩大学グローバルスタディーズ学部
書誌事項
- タイトル別名
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- Revisiting the Core Concepts in the Social and Solidarity Economy: Based on the Discourse Mainly by Jean-Louis Laville
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説明
社会的連帯経済の実践が、貧困削減や格差是正に寄与するためには、「連帯」だけではなく、「互酬性」が必要である。また、「民主的連帯」が欠かせない。社会的連帯経済とは、市民が主導し、利益よりも人々の幸せ(ウェルビーイング)や環境保全を優先し、協力、公平性、包摂性、多様性、民主的で自主的な運営といった原則に基づく経済活動や、経済のあり方の再考を促す運動である。社会的連帯経済における主要概念である「連帯」と「互酬性」は、どのような違いがあり、その実践にどのような意味をもたらす概念なのか。社会的連帯経済の理論構築を主導するジャン=ルイ・ラヴィルらの文献を参照し、検討した。社会的連帯経済の実践が、いわゆる「途上国」においてどのように貧困削減・格差是正に寄与しているのかを探究する際に、この概念整理が有益となることを期待する。
収録刊行物
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- 紀要
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紀要 17 97-115, 2025-03-31
多摩大学グローバルスタディーズ学部
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050866882755606656
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- NII書誌ID
- AA12419269
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- ISSN
- 18838480
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB