感性情報の印象表現における色の役割

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タイトル別名
  • The function of color in expressing impressions of kansai informatoion
  • カンセイ ジョウホウ ノ インショウ ヒョウゲン ニ オケル イロ ノ ヤクワリ

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本稿では絵画,香り,音楽,映画,食品等の人の感性に働きかける外部情報のことを「感性情報」と定義し,人が感性情報から受け取る要素の一つとして「印象」について論じる.本稿で示す研究成果の発展としては色を用いた感性情報の印象表現を目指すが,ここではその基礎となる色の「明るさ」と「あざやかさ」および色の明るさとあざやかさを組み合わせた「Brilliantness」に対応する印象次元について整理する.これまでの研究として,色と香り,色と音楽のように色と他の感性情報を組み合わせた印象評価を行ってきた.それに加えて色については明るさとあざやかさの心理評価および印象評価についても検討した結果,両者と色の印象の間には対応関係があることが示されてきた.各研究の独立した実験結果について,色の明るさ,あざやかさを介して印象次元を整理すると,各研究結果で共通する印象次元があることが示された.さらに,Brilliantnessを用いることで明るさ,あざやかさが対応する印象次元のいずれについても整理できることが示唆された.

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