北欧協力の高等教育政策 —国境を超えて再編される高等教育政策と福祉国家のグローバル化—

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  • ホクオウ キョウリョク ノ コウトウ キョウイク セイサク : コッキョウ オ コエテ サイヘン サレル コウトウ キョウイク セイサク ト フクシ コッカ ノ グローバルカ

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抄録

北欧諸国では1990 年代から2000 年代にかけて,高等教育政策の大きな改革が行われ,またグローバル化に際して国境を越えて高等教育政策が展開されていた.デンマーク・スウェーデンの2 国間で形成されたオーレスンド大学は,2 国間での授業料の調整の不調を理由に,プロジェクトを終了させている.EU では,ボローニャ・プロセス,ジョイント・ディグリー,ヨーロッパ大学といった,国境を越える高等教育政策が行われ,移動の支援,教育制度の共通化,合同プロジェクトの形成と,政策が推移している.北欧協力では,EU における類似の政策との複層化を進めながらも,北欧型福祉国家の維持と独自性の確保が行われていた.同時に一国では維持できない高等教育水準を,グローバル化による選択と集中によって維持し,国境を越える形で福祉国家を再編し,福祉国家をグローバル化しようとする方向性が見られた.

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