A大学体育系部活動所属大学生が行う熱中症予防対策の現状と課題

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タイトル別名
  • A ダイガク タイイクケイブ カツドウ ショゾク ダイガクセイ ガ オコナウ ネッチュウショウ ヨボウ タイサク ノ ゲンジョウ ト カダイ
  • The Problems and Current State of Heat Stroke Prevention Measures Taken by Members of College Athletic Clubs

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抄録

大学生の熱中症の経験,熱中症に対する意識,実際に行っている熱中症予防行動について明らかにすることを目的とし,B県A大学の体育系部活動所属大学生を対象に,アンケート調査及び面接調査を行った。アンケート調査では,活動中,熱中症様症状の経験がある者が35.4%(106名),経験がない者が60.3%(181名),わからない者が4.3%(13名)であった。熱中症に対する意識については,熱中症の経験がない者,熱中症予防行動をあまりとっていない者ほど,自分は熱中症にならないと捉えていた。熱中症予防行動では,水分の準備や補給,衣服の調節等,個人での予防行動をとっていた者は多かったが,熱中症対策についての話し合いや部員同士の健康観察など,集団での予防行動をとっていた者は少なかった。  面接調査では,部活動・サークル等の集団の熱中症に対する意識が低いことや,体調不良時でも活動を中止せず熱中症を発症した事例が多数あった。また,水分補給は意識されているが,塩分補給について意識している者は少なかった。  スポーツ活動を行う大学生は,熱中症は身近なものであるということを自覚し,部活動・サークル等の集団での熱中症予防行動に繋げていくことが求められる。

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