イチゴ炭疽病抵抗性自殖系統の育成および同系統を交配した後代集団における抵抗性個体出現率の向上効果

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タイトル別名
  • Breeding of strawberry selfed lines with resistance to anthracnose and their application to improving resistance in progeny populations
  • イチゴタンソビョウ テイコウセイジショクケイトウ ノ イクセイ オヨビ ドウ ケイトウ オ コウハイ シタ コウダイ シュウダン ニ オケル テイコウセイ コタイ シュツゲンリツ ノ コウジョウ コウカ

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説明

イチゴの炭疽病抵抗性品種を簡易，短期間および効率的に育成する目的で，炭疽病抵抗性品種「サンチーゴ」の自殖後代で炭疽病菌噴霧接種と生存株の自殖による世代更新を繰り返し，炭疽病抵抗性が「サンチーゴ」より高度に固定した自殖系統を育成した。これらの育成系統を炭疽病に罹病性の品種と交配した後代実生集団は，炭疽病菌接種後の生存株率が58～98%で，抵抗性品種「サンチーゴ」を交配した場合の4～64%に比べて同等以上に高かった。以上のことから，「サンチーゴ」の自殖と炭疽病抵抗性選抜による世代更新を繰り返した自殖系統を交配親に用いることで，罹病性品種と交配した後代実生集団における抵抗性株の出現率が向上し，炭疽病抵抗性品種の育成を効率化できることを明らかにした。

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