嵌頓包茎との鑑別に苦慮した陰茎絞扼症の1例

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説明

症例は 80 歳代、男性。陰茎の腫脹と疼痛により当科受診となった。嵌頓包茎と診断し用手整復を試みるも困難であり、緊急手術となった。麻酔下で再度診察したところ輪ゴムによる陰茎絞扼症であった。重篤な合併症は認めなかったが、浮腫が長期間残存し治療に難渋した。輪ゴムなどによる陰茎絞扼では浮腫によって異物の発見が困難となることもある。認知症患者や精神疾患の患者では正しく病歴が把握出来ずに嵌頓包茎との鑑別が困難となる場合もあり注意が必要である。

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