炭酸ガス施用が促成ナスの光合成速度および収量に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effects of carbon dioxide supplementation on photosynthetic rate and yield on forcing culture of eggplant
  • タンサンガスシヨウ ガ ソクセイ ナス ノ コウゴウセイ ソクド オヨビ シュウリョウ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

本県の促成ナスにおける増収効果の高い炭酸ガス施用法を確立する目的で,気温,光強度および炭酸ガス濃度の違いが光合成速度に及ぼす影響を検討するとともに,炭酸ガス施用開始時刻および時間帯の違いが収量に及ぼす影響について検討した。気温が20~30℃の範囲では,気温が高くなるほどナスの光合成速度は増加した。光強度が100μmol/m2/sの弱光下では炭酸ガス濃度が高くなっても光合成速度の差は小さかったのに対し,光強度が250~1,000μmol/m2/sでは炭酸ガス濃度が高いほど光合成速度は増加した。光合成促進装置のみによる炭酸ガス施用は,光合成促進装置と温風暖房機の送風ダクトを利用した炭酸ガス施用と同様にハウス内の炭酸ガス濃度を高めた。12~3月において,8~9時に2,000ppmを目標に炭酸ガスを施用(日の出後施用)すると,同時期の商品果数,商品果収量および1日当たりの果実肥大量が無施用より有意に増加した。一方,8~17時を400ppmに制御する日中低濃度施用の増収効果は日の出後施用と同程度であった。

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