労働と正義 : その経済学史的検討

書誌事項

タイトル
労働と正義 : その経済学史的検討
タイトル別名
  • ロウドウ ト セイギ : ソノ ケイザイガクシテキ ケントウ
著者
有江, 大介
著者別名
  • アリエ, ダイスケ
学位授与大学
中央大学
取得学位
博士 (経済学)
学位授与番号
乙第168号
学位授与年月日
1993-06-14

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説明

博士論文

資料形態 : テキストデータ プレーンテキスト
コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 博士論文
博士論文

目次

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はしがき

凡例

序論

I 問題意識-わが国の経済学史研究の特質

II 働かないことの意義-<アルバイト・コンプレックス>

前篇 正義と労働の経済思想史

第1章 アリストテレスにおける経済的社会把握の方法-正義・労働・貨幣・経済-

I はじめに-なぜアリストテレスなのか

II アリストテレスについての経済学史的評価の類型

III アリストテレスによる経済的社会把握

IV アリストテリアンとしてのマルクス?

V おわりに

第2章 トマス・アクィナスの「交換的正義」と「公正価格」-中世の“危険な思想家"としてのトマス-

I はじめに-時代背景

II トマスの経済思想の経済学史的評価の概観

III「交換的正義」の経済学的意味

IV「公正価格」の社会理論的含意

V おわりに-アリストテレス,トマス,マルクス

第3章 マルティン・ルターにおける経済と労働-ウェーバー・テーゼの妥当性への一批判-

I はじめに

II ルターの経済観と公正価格論

III ルターにおける労働と職業

IV ウェーバー・テーゼにおけるルター

第4章 アダム・スミスにおける「交換的正義」と経済学の形成-自律的経済の把握と労働価値論-

I はじめに-分裂するスミス像

II 自然法の世俗化と“契約的交換社会”観

III スミスにおける「交換的正義」の意義

IV「交換的正義」の含意と『国富論』の労働価値論

後篇 労働価値論の理論史

第5章「絶対価値」概念からみたリカードゥの労働価値論-記述の形式化と経験主義からの乖離-

I はじめに-リカードゥと「絶対価値」

II リカードゥ経済学の課題と方法

III リカードゥの「絶対価値」概念の形成

IV「絶対価値」概念の特色とリカードゥ経済学の運命

第6章 サミュエル・ベイリーの「絶対価値」批判とマルクス-労働価値論の解体と再編-

I はじめに-ベイリー登場の背景

II『論究』の価値概念の特色

III マルクスによるベイリー研究とその批判

IV マルクスにおけるベイリーの受容

V 労働価値論とマルクスの価値概念

VI おわりに

第7章 マルクス労働価値論の特異性とその意義-19世紀経済学における位置-

I はじめに-課題の設定

II リカードゥ価値論の問題状況

III 古典派価値論の組みかえ

IV『資本論』冒頭章における労働と価値との連関

V おわりに-マルクス価値論の経済学史的意義

第8章 ベーム=バヴェルク以降のマルクス批判と現代の労働価値論-等価交換批判・転形問題から「マルクスの基本定理」・「搾取の一般理論」ヘ-

II 古典的マルクス批判の方法論的含意

III 労働価値論の現況-スラッファ・「マルクスの基本定理」・「搾取の一般理論」

IV おわりに

結論-労働の解体と「分配的正義」の復権-

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索引

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