安全配慮義務と契約責任の拡張

書誌事項

タイトル
安全配慮義務と契約責任の拡張
タイトル別名
  • アンゼン ハイリョ ギム ト ケイヤク セキニン ノ カクチョウ
著者
宮本, 健蔵
著者別名
  • ミヤモト, ケンゾウ
学位授与大学
法政大学
取得学位
博士 (法学)
学位授与番号
乙第79号
学位授与年月日
1994-10-01

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説明

博士論文

資料形態 : テキストデータ プレーンテキスト
コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 博士論文
博士論文

目次

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はしがき

第一章 契約責任の拡張と統一的保護関係論

第一節 序

第二節 契約責任の拡張

一 契約責任の客観的・時間的拡張

二 契約責任の主観的拡張

三 契約責任拡張の本質

第三節 統一的保護関係論

一 カナーリスの見解

二 統一的保護関係論の展開

三 統一的保護関係論に対する批判

第四節 小括

第二章 契約締結上の過失責任

第二節 学説の展開

一 責任の成立範囲と法的性質

二 法的効果

第三節 契約締結上の過失に関する判例

一 分析の基本的視点

二 調査・解明・告知・説明義務

三 警告義務

四 誠実交渉義務

五 その他の義務

第四節 契約締結上の過失と売主の担保責任

一 瑕疵担保責任と売主の付随義務

二 法律的瑕疵

第五節 小括

第三章 ドイツにおける使用者の安全配慮義務と保護義務

第二節 労働契約上の安全配慮義務

一 安全配慮義務の位置づけ

二 安全配慮義務違反の法的効果

三 安全配慮義務の実際的意義

第三節 契約法理論における保護義務

一 保護義務と債務の構造

二 損害賠償

三 その他の法的効果

第四節 安全配慮義務と保護義務の関連

一 両者の比較

二 両者の接近

第五節 わが国の安全配慮義務論への展望

第四章 給付義務としての安全配慮義務と保護義務の二分化

第二節 安全配慮義務と保護義務

一 従来の判例・学説

二 安全確保義務と保護義務の二分化

三 労務遂行の過程で生じた損害

第三節 安全確保義務違反の法的効果

一 履行請求

二 労務給付の拒絶

三 損害賠償

第四節 保護義務違反に基づく損害賠償

一 立証責任

二 履行補助者に関する責任

三 遺族固有の慰謝料請求権

四 付遅滞の時期

五 消滅時効

第五章 労働過程で生じた損害の帰属―ドイツ法およびオーストリア法を中心として

第二節 労働者の損害賠償義務

一 責任制限法理の展開

二 危険労働理論の法的根拠

三 適用要件と責任制限の態様

四 小括

第三節 労働者の損害賠償請求権

一 ライヒ保険法による規制

二 物的損害に関する判例

三 使用者の無過失賠償責任の法的構成

第四節 オーストリア法の概観

一 労働者の損害賠償義務

二 労働者の損害賠償請求権

三 労働の際に労働者の所有物に生じた損害

第六章 雇傭・労働契約への民法六五〇条三項の類推適用

第二節 労働者の損害と使用者の無過失損害賠償責任

一 労働者の損害と使用者の責任

二 労働者被害の類型と民法六五〇条三項

第三節 使用者の求償権および損害賠償請求権の制限

一 使用者責任の適用範囲

二 求償権および損害賠償請求権の制限理論

三 求償権および損害賠償請求権の制限に関する判例

第四節 労働者加害の類型と民法六五〇条三項

一 民法六五〇条三項と受任者の加害

二 労働者加害の類型への民法六五〇条三項の類推適用

第七章 補論―安全配慮義務と履行請求

第二節 判例の状況

第三節 学説の状況

第四節 若干の検討

詳細情報 詳細情報について

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