Two cases with isolated ischemia at the conus branch artery causing proarrhythmic change in brugada-type ECG pattern

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  • 冠動脈円錐枝の単独虚血によってBrugada型心電図がtype 1に変化した2症例

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Brugada症候群は胸部誘導V1~3の右脚ブロック型にST上昇を伴う, いわゆるBrugada型心電図波形と, 心室細動による突然死を特徴とする原因不明の症候群である. Brugada型心電図はST-Tの形からcoved型とsaddle-back型に分類され, coved型では心内膜と心外膜間の再分極時間不均一性が強く, より心室細動へ移行しやすいとされている. 近年, Brugada症候群の不整脈器質部位として右室流出路が注目されている. また, Brugada症候群の診断には器質的心疾患のないことが不可欠であるが, 剖検にて右室流出路の器質的異常を認めた報告が散見されている. 器質的異常の原因の1つとして虚血があげられ, われわれは, 右室流出路を灌流する冠動脈円錐枝の冠攣縮および塞栓症によって誘発された冠動脈円錐枝の単独虚血によって, Brugada型心電図がsaddle-back型からcoved型へと変化した2症例を経験した. 冠動脈円錐枝は, 直接大動脈から派生している確率が30%以上あり, 通常の冠動脈造影検査では評価不十分である可能性があるが, 冠動脈円錐枝の虚血の有無を詳細に評価することはBrugada症候群の診断に際して重要であると考えられた.

Journal

  • Shinzo

    Shinzo 41 (2), 133-139, 2009

    Japan Heart Foundation

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