比較的高齢になって判明した先天性QT延長症候群の1例

DOI
  • 佐原 尚彦
    東邦大学医療センター大橋病院循環器内科医局
  • 榎本 善成
    東邦大学医療センター大橋病院循環器内科医局
  • 浅見 雅子
    東邦大学医療センター大橋病院循環器内科医局
  • 高木 高人
    東邦大学医療センター大橋病院循環器内科医局
  • 豊田 康豪
    東邦大学医療センター大橋病院循環器内科医局
  • 石井 莉奈
    東邦大学医療センター大橋病院循環器内科医局
  • 楢林 ゆり子
    東邦大学医療センター大橋病院循環器内科医局
  • 橋本 晃
    東邦大学医療センター大橋病院循環器内科医局
  • 伊藤 尚志
    東邦大学医療センター大橋病院循環器内科医局
  • 野呂 眞人
    東邦大学医療センター大橋病院循環器内科医局
  • 杉 薫
    東邦大学医療センター大橋病院循環器内科医局

書誌事項

タイトル別名
  • A case of advanced age onset LQTS

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抄録

<p> 症例は60歳代男性, 今まで失神等の既往なく突然死の家族歴も認めない. 20××年10月に睡眠中の物音に家族が気付き, 失神しているところを発見され前医に救急搬送された. 当院に紹介入院となり精査の結果, 失神の原因はQT延長から生じるTorsade de pointes (Tdp) 発作と判明した. 薬物, 電解質異常, 器質的心疾患は伴わず, 先天性QT延長症候群の可能性を考慮し, 遺伝子スクリーニング検査を施行したところKCNH2mutationによるLQT2であると判明した. 頻回にTdp発作を繰り返していたため, 内服加療とともにICD植え込みを行い現時点まで再発なく経過している. 若年期には症状を呈さず, 比較的高齢になってから判明した稀有なLQT2の症例を経験したため報告する.</p>

収録刊行物

  • 心臓

    心臓 47 (SUPPL.1), S1_159-S1_163, 2015

    公益財団法人 日本心臓財団

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