Torsades de pointesを繰り返したアルコール性心筋症によるQT延長症候群の1例
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- 大森 寛行
- 名古屋市立東部医療センター循環器内科
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- 溝口 達也
- 名古屋市立東部医療センター循環器内科
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- 野田 翼
- 名古屋市立東部医療センター循環器内科
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- 中須賀 公亮
- 名古屋市立東部医療センター循環器内科
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- 蓮尾 隆博
- 名古屋市立東部医療センター循環器内科
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- 関本 暁
- 名古屋市立東部医療センター循環器内科
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- 猪又 雅彦
- 名古屋市立東部医療センター循環器内科
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- 吉田 孝幸
- 名古屋市立東部医療センター循環器内科
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- 玉井 希
- 名古屋市立東部医療センター循環器内科
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- 佐伯 知昭
- 名古屋市立東部医療センター循環器内科
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- 伊藤 重範
- 名古屋市立東部医療センター循環器内科
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- 村上 善正
- 名古屋市立東部医療センター循環器内科
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- 佐藤 孝一
- 名古屋市立東部医療センター循環器内科
書誌事項
- タイトル別名
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- A case of long QT syndrome with torsades de pointes storm caused by alcoholic cardiomyopathy
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説明
<p> 症例は55歳, 男性. アルコール依存症. 平成26年6月上旬にうっ血性心不全となり入院したが, torsades de pointes (以下TdP) stormとなった. 心電図ではQT延長, R on T型の心室期外収縮を認め, 心エコーでは左室駆出率25%と心機能が低下していた. 冠動脈は有意狭窄を認めなかった. アルコール離脱症状にて不穏が強く, 人工呼吸器管理下の鎮静, 薬剤, 一時的ペーシングなどで徐々に安定した. その後, 心電図や心機能も改善し, 退院となった.</p><p> 本症例は, 純アルコール換算で, 1日に110g~160gの飲酒を15年間続けており, アルコール依存によるQT延長がTdP stormの原因と考えられた. 心筋病理では, 特発性拡張型心筋症に類似した所見が見られ, 断酒後に心機能が改善していることからアルコール性心筋症と診断した. TdPを繰り返した, アルコール性心筋症によるQT延長症候群の1例を経験したため報告する.</p>
収録刊行物
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- 心臓
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心臓 47 (SUPPL.1), S1_26-S1_31, 2015
公益財団法人 日本心臓財団
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204050543360
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- NII論文ID
- 130005433956
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- ISSN
- 21863016
- 05864488
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可