高度技術を支える分析化学  アンモニウム塩融解による難溶性硫酸バリウムの迅速分解・分析

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タイトル別名
  • Analytical Chemistry for Advanced Technologies. Rapid decomposition and analysis of refractory barium sulfate by fusion with ammonium salt.
  • アンモニウム塩融解による難溶性硫酸バリウムの迅速分解・分析
  • アンモニウムエン ユウカイ ニ ヨル ナン ヨウセイ リュウサン バリウム ノ ジンソク ブンカイ ブンセキ

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抄録

難溶性の硫酸バリウムの分解方法として, 融解剤に硫酸水素アンモニウムを用いる, 迅速簡便な方法を確立した. 硬質ガラス製試験管に硫酸塩試料の約10mgと硫酸水素アンモニウムの約2gを入れて混合した後, ガスバーナーの小さなフレームで試験管の底部を550~600℃に加熱する. 分解が進むに従って融解物は無色透明になり, 約5分間の加熱で十分である. 冷却後, 固化した融解物を0.05M EDTA-アンモニア水溶液 (アンモニア濃度; 3.5M) に加熱溶解し, 溶液中のバリウムを誘導結合プラズマ発光分析法あるいはフレーム光度法で定量する. 本法を難溶性のバリウム鉱石の分解に応用し, 試料中のバリウムを定量したところ, 試料を炭酸塩融解して得た値とよく一致した.

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 50 (12), 807-811, 2001

    公益社団法人 日本分析化学会

参考文献 (20)*注記

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