分析試薬としての8-キノリノールとその誘導体

  • 大橋 弘三郎
    茨城大学理学部地球生命環境科学科:310-8512 茨城県水戸市文京2-1-1
  • 崔 聖鎔
    茨城大学理学部地球生命環境科学科:310-8512 茨城県水戸市文京2-1-1
  • 扇柳 仁
    茨城大学理学部地球生命環境科学科:310-8512 茨城県水戸市文京2-1-1

書誌事項

タイトル別名
  • 8-Quinolinol and its derivatives as analytical reagents(Review)
  • ブンセキ シヤク ト シテ ノ 8 キノリノール ト ソノ ユウドウタイ

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抄録

微量金属イオンなどの分析対象物をいかにマトリックスから選択的に分離·濃縮し,定量するかは分析化学的に重要な課題の一つである。本総説では,8-キノリノール及びその誘導体をキレート配位子として用いる金属イオンなどの様々な機器分析法による定量,及び定量に先立っての前濃縮·分離について解説した。選択的定量及び前濃縮·分離系の構築において,8-キノリノール誘導体の分子デザインは重要であり,8-キノリノール誘導体の酸解離定数と液液分配定数などの配位子としての特性,8-キノリノール誘導体と金属イオンとの錯生成平衡,及び液液抽出平衡と速度,超臨界二酸化炭素を抽出媒体とする金属イオンの8-キノリノール誘導体による抽出について言及した。

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 49 (11), 807-833, 2000

    公益社団法人 日本分析化学会

被引用文献 (11)*注記

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参考文献 (237)*注記

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