1‐ノナノール/オクタン混合溶媒を用いるテトラブチルアンモニウムイオンによる8‐キノリノール‐5‐スルホン酸のイオン対抽出に及ぼす溶媒和の影響
書誌事項
- タイトル別名
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- Effects of solvation on the ion-pair extraction of 8-quinolinol-5-sulfonic acid with tetrabutylammonium cation using the 1-nonanol/octane mixed solvents.
- 1-ノナノール/オクタン混合溶媒を用いるテトラブチルアンモニウムイオンによる8-キノリノール-5-スルホン酸のイオン対抽出に及ぼす溶媒和の影響
- 1 ノナノール オクタン コンゴウ ヨウバイ オ モチイル テトラブチルアンモニウムイオン ニ ヨル 8 キノリノール 5 スルホンサン ノ イオンツイ チュウシュツ ニ オヨボス ヨウバイワ ノ エイキョウ
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説明
クロロホルムに代表される塩素化炭化水素やベンゼン, トルエンなどの芳香族性溶媒は環境問題や発がん性からその使用を自粛しなければならない状況にある. この現状を考慮して, これらの溶媒に代わり得る低有害性溶媒の開発を目指して, 溶媒和性溶媒としてアルコール, 非溶媒和性溶媒としてアルカンに着目し, これらの溶媒から成る混合溶媒がイオン対抽出にも有用であることを示すために, 1-ノナノールとオクタンから成る混合溶媒を用いて, オキシンの誘導体である8-キノリノール-5-スルホン酸のテトラブチルアンモニウムイオンによる抽出を行った. 1-ノナノールとオクタンの混合比を変えることにより, 抽出率を任意に変化させることができる混合溶媒を調製し, スロープアナリシスと規格化曲線法により, このイオン対抽出系の抽出平衡の解析を行い, イオン対生成定数とイオン対分配定数を求めることに成功した. その結果, 水相中の反応であるイオン対生成が有機相の組成に依存することを明らかにし, この現象が水相に分配された1-ノナノール分子が8-キノリノール-5-スルホン酸イオンに溶媒和することに起因することを示唆する結果を得た. アルコールとアルカンから成る混合溶媒がイオン対抽出にも有用であるばかりでなく, イオン対抽出のメカニズムを解明するのにも有用であることを示すことができた.
収録刊行物
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- 分析化学
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分析化学 51 (9), 751-758, 2002
公益社団法人 日本分析化学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204052222336
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- NII論文ID
- 110002905130
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- NII書誌ID
- AN00222633
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- COI
- 1:CAS:528:DC%2BD38Xnt1GrtL0%3D
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- NDL書誌ID
- 6300800
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- ISSN
- 05251931
- http://id.crossref.org/issn/05251931
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- NDL-Digital
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可