フローインジェクション法を用いる微分容量‐時間曲線測定によるビタミンの水銀電極への吸着‐脱着挙動
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- 澤本 博道
- 高知大学教育学部
書誌事項
- タイトル別名
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- Adsorption-Desorption Phenomena of Vitamins at a Mercury Electrode by Measuring the Differential Capacity-Time Curves with a Flow Injection Method.
- フローインジェクション法を用いる微分容量-時間曲線測定によるビタミンの水銀電極への吸着-脱着挙動
- フローインジェクションホウ オ モチイル ビブン ヨウリョウ ジカン キョクセン ソクテイ ニ ヨル ビタミン ノ スイギン デンキョク エ ノ キュウチャク ダッチャク キョドウ
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抄録
水銀電極におけるサイクリックボルタンメトリー, 微分容量-電位曲線, 微分容量-時間曲線を測定するフローインジェクション電気分析法により, ビタミンの吸着について検討した. 微分容量-時間曲線測定により, 検討したビタミンの吸着は不可逆吸着が多い. リボフラビンとその還元体のロイコフラビンはほとんどの電位において不可逆吸着することが明らかになった. 微分容量-時間曲線の結果からは, 従来言われてきたロイコフラビンの吸着がより強いという結果は得られなかったが, これは吸着構造の変化と溶液の流れにより説明された. ビタミンB12は-0.1Vから-1.1Vの広い電位範囲で不可逆吸着であり, 強い吸着物質の一つである. この吸着には平面吸着と垂直吸着の二種の吸着構造があると考えられる. チオクト酸の還元体は吸着しないので, チオクト酸のS原子が吸着に関係していると考えられる. チオクト酸の微分容量-時間曲線には2種の吸着構造が見られた. 検討したビタミンの不可逆吸着が吸着ストリッピングボルタンメトリーの吸着濃縮に有利であると考えられる.
収録刊行物
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- 分析化学
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分析化学 51 (12), 1159-1164, 2002
公益社団法人 日本分析化学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204052282752
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- NII論文ID
- 110002905030
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- NII書誌ID
- AN00222633
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- COI
- 1:CAS:528:DC%2BD38XpslCgu7o%3D
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- NDL書誌ID
- 6405874
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- ISSN
- 05251931
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- NDL-Digital
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可