フェムト秒レーザーを用いる各種パルスX線発生法と時間分解X線分析への応用の可能性

書誌事項

タイトル別名
  • Various methods for X-ray pulse generation using a femtosecond laser and their potential for time-resolved X-ray analyses
  • フェムトビョウ レーザー オ モチイル カクシュ パルス Xセン ハッセイホウ ト ジカン ブンカイ Xセン ブンセキ エ ノ オウヨウ ノ カノウセイ

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抄録

フェムト秒レーザーを用いた3種類のパルスX線発生法について紹介する.光励起型X線管にフェムト秒レーザーパルスを照射させることによって発生したパルスX線の発光スペクトルは従来のX線管の場合と同様であり,パルス幅については計算からおよそ20 psに延びることが明らかとなった.電解質水溶液ジェットにフェムト秒レーザーパルスを集光照射した場合,最高で40 keVに及ぶ高エネルギーX線が発生し,スペクトル形状は励起光強度,溶質濃度,溶質の原子番号に依存して変化することが明らかとなった.またダブルパルスで励起することにより,X線発光強度の増加も観測された.カセットテープにフェムト秒レーザーパルスを集光照射した場合,鉄に由来する特性X線が特徴的に観測された.またX線回折計を自作し,LiF(200)分光結晶からのX線回折画像を撮影した.<br>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 52 (6), 373-381, 2003

    公益社団法人 日本分析化学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (46)*注記

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