斐伊川放水路による宍道湖へ流入する栄養塩負荷の削減

  • 管原 庄吾
    島根大学大学院総合理工学研究科
  • 神谷 宏
    島根県保健環境科学研究所 島根大学汽水域研究センター
  • 江角 敏明
    島根県保健環境科学研究所
  • 田林 雄
    関東学院大学経済学部 国立研究開発法人産業技術総合研究所地質情報研究部門
  • 清家 泰
    島根大学大学院総合理工学研究科 島根大学汽水域研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Reduction of nutrient loads to Lake Shinji by flood control channel
  • ヒイガワ ホウスイロ ニ ヨル シンジコ エ リュウニュウ スル エイヨウエン フカ ノ サクゲン

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抄録

<p> 我々は1984年から2013年までの30年間の斐伊川流量データとLQ式を用いて,放水路の存在を仮定して宍道湖へ流入する水量,全窒素(TN)負荷及び全リン(TP)負荷の削減量の計算を行った。30年間の全水量に対する削減水量は1.6%とわずかなものであった。一方で,TN及びTP負荷量の削減はそれぞれ2.8%及び8.9%と計算され,TPの削減量が大きかった。この原因はTP濃度の方が流量に対する依存性が大きいことが原因と考えられた。2003年から2014年までの宍道湖湖心におけるTN:TP比は10であったが, 放水路の稼働によって比率が上がり,宍道湖において珪藻が藍藻よりも優占する可能性が考えられた。</p>

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参考文献 (4)*注記

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