帝釋石灰地の間歇冷泉,一杯水
書誌事項
- タイトル別名
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- Ippaimizu, an ebbing and flowing spring of Taisyaku karst, Hirosima Prefecture
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説明
1.帝釋臺地東部の石灰岩地の縁に間歇冷泉一杯水がある。<BR>2.8月末の渇水季に於ける觀察によると間歇的湧出の週期は78分であり,平常の湧出をするのは58分,湧出量が顯著に増加するのは20分である。平常時にも後半に稍 湧出量が増加した後増水を停止する。<BR>3.發作は遠雷のやうな音がしてから10秒後に起り,一分後には最大水位になり,其後減水するが,最高水位後3分40秒頃ボコボコ云ふ音が2,3囘起るとその後10秒後には急に減水する。<BR>4.水温は發作時13.0℃、から12.6℃に低下するが,pHやHCO3に妹殆ど變化が認められなかつた.<BR>5.間歇的湧出は從來のサイフォン説によつて巧く説明される。湧出量の増加から考へて洞穴の大きさは1.8m3で充分である。<BR>6.發作の週期は季節的に變化するが,これは洞穴への地下水の供給量の大小によるのである。
収録刊行物
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- 陸水学雑誌
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陸水学雑誌 12 (4), 135-144, 1943
日本陸水学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204061570944
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- NII論文ID
- 130003644073
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- ISSN
- 18824897
- 00215104
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可