湖沼におけるクロロフルオロカーボン類汚染と水循環
書誌事項
- タイトル別名
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- Determination of chlorofluorocarbons in lake waters of Japan
- コショウ ニ オケル クロロフルオロカーボンルイ オセン ト ミズ ジュンカン
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説明
わが国で初めて,湖水中のクロロフルオロカーボン類(CFCs)濃度の測定を,長野県の代表的な湖沼である諏訪湖および木崎湖において行った。諏訪湖では,大気との気-液平衡では説明しきれない高濃度のCFC-113が検出された。これは,過去の産業活動で放出されたCFC-113による土壌や地下水の汚染が原因と考えられた。このため諏訪湖では,気-液平衡を保つため,湖水から大気中へCFC-113を放出していると考えられた。一方,木崎湖では表層と下層のCFCs濃度に差が見られたが,その濃度は,水温成層形成の過程で,湖水が大気と接していたときの水温で説明できた。また,木崎湖では,CFCsと主要イオンの鉛直分布いずれも,湖水の水温成層をよく反映していた。海外での報告と同様,わが国の湖沼においても,CFCsは湖水の混合や循環に関し,化学トレーサーとなり得ることが示された。
収録刊行物
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- 陸水学雑誌
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陸水学雑誌 72 (1), 41-55, 2011
日本陸水学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204061817472
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- NII論文ID
- 10029419095
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- NII書誌ID
- AN0024866X
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- COI
- 1:CAS:528:DC%2BC3MXnsl2iu7o%3D
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- ISSN
- 18824897
- 00215104
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- NDL書誌ID
- 11113658
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可