八戸沖I‐Xの掘さくについて

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抄録

八戸沖1号井は単斜構造になっている第三紀層と,2,000m以深の上部白亜紀層中の断層によってトラップされた石油•天然ガスの探鉱を目的とした試掘井である。<br>その位置は青森県八戸市の東北東の沖合27km,水深104.5mの太平洋上にあり,日本海洋掘削(株)の第五白竜から掘られた。掘さく作業はリグの到着後,海底が硬質のためアンカーが所定の把駐力をなかなか得られず,ポジショニングに7日も費やした後,昭和53年1月19日に始められ,同年3月23日に大きな障害にも出合わずに深度3,501mで掘止,電気検層等,種々の測定を行ない,3月30日にすべての作業が無事終了した。この期間の北日本の海は1年中で最も荒れる日が多い季節である。帝国石油(株)が関係した日本近海の試掘は過去13年間に22坑に及ぶが,その経験から相当の困難が予想されたが幸い第五白竜をはじめ優秀なサービスコントラクタにめぐまれ無事に完掘した。以下簡単にその報告をする。

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  • CRID
    1390001204061998336
  • NII論文ID
    130003755476
  • DOI
    10.3720/japt.43.302
  • ISSN
    18814131
    03709868
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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