渓床の縦断形状形成と砂防ダムの堆砂面形状変動の相互関係

書誌事項

タイトル別名
  • Interrelationship between Formation of Stream-Slope in Mountain and Variation of Deposit-Surface on Sabo Dam

説明

山地渓流における渓床縦断形状の形成および砂防ダム堆砂面形状の変動はいずれも渓床における砂礫粒子の移動によってもたらされる現象であると考え,その形成・変動過程を斜面発達モデルによって検討した。<br>はじめに,斜面上における砂礫粒子の移動に関する遷移確率から,拡散方程式型の斜面発達モデル∂h/∂t=a・(∂2h/∂x2)-b・(∂h/∂x)を導き,その解によって渓床縦断形状および砂防ダム堆砂面形状の両方が表現されることを示した。<br>また,砂礫の粒径変化が判別できるほど距離が長くない山地小渓流の平衡縦断形状の形成を説明するのには,Sternbergの法則よりも砂礫の移動にもとづく斜面発達の理論を運用した方が適切であることを述べた。<br>さらに,渓床縦断形状の形成と砂防ダム堆砂面形状の変動における空間的スケールや時間的オーダーの相異は斜面発達モデルのパラメータa,bのちがいによって説明されることを示した。

収録刊行物

  • 砂防学会誌

    砂防学会誌 37 (4), 6-13, 1984

    Japan Society of Erosion Control Engineering

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204066858368
  • NII論文ID
    130004295206
  • DOI
    10.11475/sabo1973.37.4_6
  • ISSN
    02868385
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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