5 眞空の陽電子論(改稿)(A.基礎論及び量子電磁力学,素粒子論研究論文)
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- 片山 泰久
- 京大理
抄録
過去三回に亘つて考察した同一題目の問題を少し異つた方向から検討した。そのために一定の場(量子化されない)による密度マトリックスの閉じた解を用いて居る。その場合引算はlim__<x→w>xf(x)=0のもとでf(x)が特異凾数である場合もこれを用いて行つた。結果は以前用いた不定項に對する條件式(3つの)を用いるものと大差ないが、後者に比較して幾分弱いため等価原理の成立は失われたが、この方がより合理的である様にも思われる。とにかく結論として、これで以前の仮定のよつて来る所以と、それえの反省がなされたにすぎない。従つて実際問題としてこの不定性の問題は、以前に比して前進もしてゐない。
収録刊行物
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- 素粒子論研究
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素粒子論研究 3 (2), 65-71, 1951
素粒子論グループ 素粒子論研究 編集部
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204071352064
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- NII論文ID
- 110006550273
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- ISSN
- 24332895
- 03711838
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可