東京湾岸地域における地質工学

  • 小島 圭二
    Geospace Laboratory/The University of Tokyo
  • 大塚 康範
    Technical Planning Division, OYO Corporation
  • 大野 博之
    Engineering Department, Kankyo Chishitsu Co., Ltd.
  • 軽部 文雄
    Cultural Properties Section, Technical Research Institute, Technical Planning Division, OYO Corporation
  • 土屋 彰義
    Japan Geotechnical Consultants Association
  • 徳永 朋祥
    Department of Environment System, Graduate School of Frontier Science, The University of Tokyo

書誌事項

タイトル別名
  • 50 Years Experiences of Engineering Geology in Tokyo Bay Area
  • 東京湾岸地域における地質工学--50年の実績
  • トウキョウ ワンガン チイキ ニ オケル チシツ コウガク 50ネン ノ ジッセキ
  • ―50年の実績―

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抄録

東京湾沿岸の地域開発/自然の人工改変の変遷の50年を振り返り, この人工改変に地質工学がどのように対応してきたか,基盤の科学・技術である地球科学と地盤工学の論理と知見を取り込み, どのように地質工学の論理体系を作り上げてきたのかを示した. すなわち, 地盤図を地盤地質図にするための論理の転換を行ったこと, ナチュラルアナログの論理を用いて地盤物性を求める手法を示したこと, 地層への物性の組み込みや地盤物性の劣化の論理を展開してきたことなどを, 事例を挙げて示した.<br> これまでの50年の成果を踏まえ, 今後は, 自然の現象論・地盤の物性論・方法論の3つの基本論理とそれらを統合した地質工学を発展させていくことが重要である. 具体的には, シークェンスやナチュラルアナログの論理や手法の展開, また, 地層への4次元物性組み込みの論理の展開, すなわち地盤スケールの物性を求めること, 広域かつ長期の時系列データから自然の地盤特性を評価すること, そして人工改変の自然への影響を予測するために, 自然現象の変化を, 広域かつ同時に把握するツールの開発などがある.

収録刊行物

  • 応用地質

    応用地質 50 (3), 126-139, 2009

    一般社団法人 日本応用地質学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (17)*注記

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