秋田県南東部山葵沢地域における地すべり分布図の年代学的検討

書誌事項

タイトル別名
  • Chronological Study of Landslide Distribution Mapping in the Wasabizawa Area, Southeastern Akita Prefecture
  • アキタケン ナントウブ ワサビ サワ チイキ ニ オケル ジスベリ ブンプズ ノ ネンダイガクテキ ケントウ

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抄録

秋田県南東部山葵沢地域において,斜面災害のリスク評価のための基礎情報として,形成年代を考慮した地すべり分布図の作成を試みた.滑落崖の開析状況,移動体の開析度,および河川流路との関係に着目し,地すべり形成時期の新旧区分を行った.代表的な移動ブロックから得られたテフラと14C年代値から知られた地すべり形成年代は,地形的な新旧区分に整合する.比較的古い3つの移動ブロックでは,35~40ka,10~20ka以前,および10kaオーダーの初生活動年代が得られ,比較的新しい移動ブロックではほぼ1kaの活動年代が把握された.一方,地すべり地域内にも局所的に基盤岩石が分布することがあり,本調査地では中期更新世以降の不動地塊の分布範囲を図示する地形的指標として,200~250kaの火山活動に関連して形成された小起伏面に着目した.小起伏面の高度分布から推定された不動地塊においてボーリング調査を実施し,その活動性を確認した.

収録刊行物

  • 応用地質

    応用地質 54 (3), 114-121, 2013

    一般社団法人 日本応用地質学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (13)*注記

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