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タイトル別名
  • Development of Color Space
  • イロ クウカン ノ ハッテン

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説明

本稿では表色系の開発経緯を概観し,最近の動向について解説する.色彩は一種の共通言語であり,表色空間は,色彩を相互に正しく交換し共有する場として重要な役割を担っている.CIEの活動の中心は均等色空間の探索にあったと言ってもよい.画像通信の普及と共に色管理システムの標準化が進んでいるが,産業界ではさらに高精度の色管理が求められると共に,画像応用の分野では異なる観察環境の下での色の見えを反映した再現が要望されている.前者は新しい色差式CIEDE2000の提案,後者は色の見えモデルCIECAM02の開発へと発展してきている.CIE Division8ではImaging Technologyに関連する標準化を扱う8つのTC(Technical Committee)が活動しているが,新設のTC8-08では,Spatial Color Appearanceを取上げており,空間的な色の見えに踏み込もうとしている.視覚モデルの導入が,さらに優れた知覚的色空間の提唱に繋がっていくものと期待される.

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