医師と製薬会社との関係に関するインターネット調査

書誌事項

タイトル別名
  • An internet survey of physicians' attitude towards gifts from drug companies
  • 探索的研究 医師と製薬会社との関係に関するインターネット調査
  • タンサクテキ ケンキュウ イシ ト セイヤク ガイシャ トノ カンケイ ニ カンスル インターネット チョウサ

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抄録

医師と製薬会社との関係はしばしば社会問題となってきた.近年,医学教育においてプロフェッショナリズムに関する教育の重要性が認識されつつあり,製薬会社との適切な関係を保つことの重要性が指摘されている.本研究は,現在,医師が製薬会社からの利益供与に対してどのように行動しているかを把握することを目的とした.<br>1) 医師を対象とした民間の調査会社に登録している医師1200人を無作為に抽出し,インターネットを用いてアンケート調査を実施した.<br>2) ボールペン,メモ帳はほとんどの医師が受け取っており,診療ガイドライン,弁当,懇親会出席,タクシーチケットは多くの医師が受け取っていた.<br>3) 卒後年数が経過した医師・診療所の医師の方が提供を受けやすい傾向があり,研究会出席の費用負担は公立病院・大学病院勤務医師が利益供与を受けていた.<br>4)多くの医師が製薬会社から利益供与を受けており,卒後年数・勤務先によりその頻度が異なっていた.<br>5)医師と製薬会社との適切な関係についての教育方法を議論する上で,本研究結果は有用な基礎資料となると思われる.

収録刊行物

  • 医学教育

    医学教育 40 (2), 95-104, 2009

    日本医学教育学会

被引用文献 (5)*注記

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参考文献 (19)*注記

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