連続乾式紡績によるカーボンナノチューブ紡績糸

  • 井上 翼
    静岡大学大学院工学研究科電子物質科学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Continuous Dry-Spinning for Carbon Nanotube Yarn
  • レンゾク カンシキ ボウセキ ニ ヨル カーボンナノチューブ ボウセキイト

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抄録

直径が数十nm,長さ数mmという従来にない高アスペクト比の短繊維であるカーボンナノチューブ (CNT) を同一方向に引き揃え,撚りを加えてCNT紡績糸を作製した.炭素の共有結合結晶であるCNTは,引張強度·引張弾性率が非常に高く,また重量密度も2g/cm3程度と軽量であることから,軽量高強度の構造材料として期待されている.ただし,CNTによりかけてファンデルワールス力のみで結合させた紡績糸の機械特性は,CNT短繊維のそれに遠く及ばない.本研究は,CNTの高い材料特性を効率的に紡績糸というマクロスケールの構造体に反映させることを目的としている.有機結合剤などを用いない乾式の簡便な方法による連続長繊維CNT紡績糸の作製方法とその機械特性発現機構について解説する.

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