ハイライト領域の再現性を向上した新しい多値誤差拡散処理方式

  • 山本 直史
    (株)東芝 研究開発センター 情報・通信システム研究所
  • 樋口 和彦
    (株)東芝 研究開発センター 情報・通信システム研究所
  • 坂上 英一
    (株)東芝 研究開発センター 情報・通信システム研究所
  • 関沢 秀和
    (株)東芝 研究開発センター 情報・通信システム研究所

書誌事項

タイトル別名
  • New Multi-level Error Diffusion Method for Improving the Rendition of High-light Area
  • ハイライト リョウイキ ノ サイゲンセイ オ コウジョウシタ アタラシイ タチ

この論文をさがす

抄録

電子写真記録においてハイライト領域の安定記録は重要な課題である.電子写真記録方式では露光量と現像濃度との関係が急峻な非線形特性を示すため,一般に露光パルス幅の変調により階調を記録する.このため,露光パルス幅を狭くする必要のあるハイライト領域では光ビームの広がりにより,潜像電位のピークがなまり,記録濃度が不安定になると考えられる.<BR>われわれは多値誤差拡散方式を改良した,新たな信号処理方式を開発した.本方式では注目画素の隣接画素の処理結果を参照して,細かいパルスパターンが生じないように,多値化閾値を切り替える.これにより,低電位領域を引き起こすパルスパターンを除くことができる.<BR>計算機による電位分布シミュレーションにより,低電位頻度が減少することを確認した.また,実際に記録実験を行い,従来方式に比べ良好な階調特性とノイズ特性が得られることを確認した.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ