ナノダイヤモンドを用いた透明スクリーン

  • 坂尻 浩一
    東京工業大学大学院理工学研究科 有機·高分子物質専攻
  • 増子 史織
    東京工業大学大学院理工学研究科 有機·高分子物質専攻
  • 金子 拓馬
    東京工業大学大学院理工学研究科 有機·高分子物質専攻
  • 増田 治加
    東京工業大学大学院理工学研究科 有機·高分子物質専攻
  • 藤村 忠正
    ビジョン開発株式会社
  • 渡辺 順次
    東京工業大学大学院理工学研究科 有機·高分子物質専攻
  • 戸木田 雅利
    東京工業大学大学院理工学研究科 有機·高分子物質専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Nanodiamond-dispersed Transparent Screen
  • ナノダイヤモンド オ モチイタ トウメイ スクリーン

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説明

水分散性に優れるナノダイヤモンドと水溶性のポリビニルアルコールを用いナノコンポジット薄膜を作製した.これまでナノダイヤモンドは主に研磨材などの力学的な特長を発揮させた用途で使用されてきた.ここでは,ナノダイヤモンドの高い屈折率 (2.42) に着目し,透過率や光散乱などの光学特性を評価した.その結果,高透過率でありながら光を散乱させることが示された.透き通っているため背景を眺めることができると同時に,プロジェクターなどで画像を投影することができ,透明スクリーンとして機能することが見出された.今後は高層ビル,ショッピングウインドウ,水族館や動物園の窓材,車のヘッドアップディスプレイなどに,必要に応じて,広告や情報を表示するための材料として光学的な応用が期待される.

収録刊行物

  • 日本画像学会誌

    日本画像学会誌 53 (5), 426-429, 2014

    一般社団法人 日本画像学会

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