いわゆる長懸垂, 短懸垂姿勢における上肢, 上肢帯筋群の作用機序について

書誌事項

タイトル別名
  • Functional Mechanisms of the Muscles of the Shoulder and Shoulder Girdle in the Lengthened and Shortened Chinnings.
  • イワユル チョウ ケンスイ タンケンスイ シセイ ニ オケル ジョウシ ジョウシ オビキングン ノ サヨウ キジョ ニ ツイテ

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説明

長懸垂から短懸垂へ姿勢が移行する間, 肩鎖関節を支点として鎖骨が持ち上げられ, 胸鎖関節が引き上げられ, 肩甲骨がわずかにdownward rotationを行い, 肩関節の部分が外方向ヘ押しやられるという変化を示し, その間, 手から足先までの距離は8cm短縮(身長の約4.9%)し, 脊柱と鎖骨の長軸とのなす角度は約40.9度, 脊柱と肩甲〓とのなす角度は8.0度, 上腕骨の長軸と肩甲〓とのなす角度は4.3度それぞれ増大した. そしてその間, 自重を支えるのに有効な走行をしている大胸筋腹部, 広背筋, 僧帽筋下部の放電は短懸垂に近ずくに従って次第に増大し, その変化は僧帽筋下部が最も顕著であった. 長懸垂姿勢において, 12mm/0.5mvの感度で体重以外に30kg負荷しても, 三角筋肩峰部だけ (三角筋〓部, 前鋸筋にもわずかに放電を示した例もある) に放電を示し, 大胸筋腹部, 広背筋, 僧帽筋下部をはじめ, 大胸筋鎖骨部, 〓下筋, 大円筋, 僧帽筋上部, 三角筋鎖骨部にも放電を示さなかった.

収録刊行物

  • 体育学研究

    体育学研究 18 (5), 261-268, 1974

    一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会

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