カチオン/アニオン界面活性剤混合系を利用したチタニア/界面活性剤複合粒子の調製とナノ構造制御

  • 酒井 秀樹
    東京理科大学理工学部工業化学科 東京理科大学総合研究機構界面科学研究部門
  • 河野 浩輝
    東京理科大学理工学部工業化学科
  • 萩原 英輝
    東京理科大学理工学部工業化学科
  • 小倉 卓
    東京理科大学理工学部工業化学科
  • 柴田 裕史
    東京理科大学総合研究機構界面科学研究部門 東京理科大学基礎工学部材料工学科
  • 酒井 健一
    東京理科大学理工学部工業化学科
  • 大久保 貴広
    岡山大学大学院自然科学研究科
  • 阿部 正彦
    東京理科大学理工学部工業化学科 東京理科大学基礎工学部材料工学科

書誌事項

タイトル別名
  • Nanoscale Structure Control of Titania/Surfactant Composite Particles Prepared with Catanionic Surfactant Mixtures as Structure Directing Agents
  • カチオン アニオン カイメン カッセイザイ コンゴウケイ オ リヨウシタ チタニア カイメン カッセイザイ フクゴウ リュウシ ノ チョウセイ ト ナノ コウゾウ セイギョ

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抄録

カチオン界面活性剤とアニオン界面活性剤の混合水溶液中で形成されるナノサイズの分子集合体の存在下で酸化硫酸チタンの加水分解・重縮合反応を行うことにより, ナノサイズの規則的構造を有するチタニア/界面活性剤複合粒子を調製した。また, 界面活性剤の混合比を変化させることにより規則構造の間隔および形態制御を試みた。カチオン界面活性剤にセチルトリメチルアンモニウムブロミド (CTAB), アニオン界面活性剤にソディウムオクチルサルフェイト (SOS) を用いたところ, SOSの混合比が小さいときにはヘキサゴナル型の規則構造を有する粒子が得られ, 規則構造の周期はSOS混合比の増大とともに増加した。一方, ある混合比を超えるとラメラ型の規則構造へと変化し, 規則構造の周期は逆に減少することがわかった。また, アニオン界面活性剤としてSOSの替わりにソディウムドデシルサルフェイト (SDS) またはソディウムオクタノエート (SO) を用いた際にも同様の傾向が観測されたが, 規則構造周期の絶対値ならびに相変化組成は界面活性剤種により変化した。以上の結果より, カチオン/アニオン界面活性剤混合比の変化により規則的構造の周期および形態をオングストロームオーダーで精密に制御できることがわかった。

収録刊行物

  • 色材協会誌

    色材協会誌 81 (9), 325-330, 2008

    一般社団法人 色材協会

参考文献 (28)*注記

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