分子間相互作用を利用した界面活性剤分子集合体の構造形成と溶液物性の制御

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タイトル別名
  • Control of Surfactant Aggregate Structures and Solution Properties through Intermolecular Interactions
  • ブンシ カン ソウゴ サヨウ オ リヨウ シタ カイメン カッセイザイ ブンシ シュウゴウタイ ノ コウゾウ ケイセイ ト ヨウエキ ブッセイ ノ セイギョ

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抄録

両親媒性物質は,その化学構造や溶液条件によりさまざまな構造の分子集合体(会合体)を形成するが,その会合体構造は溶液物性に強く影響する。たとえば,界面活性剤水溶液では,ミセルの形態が変わることで,その粘度や起泡力は大きく変化する。つまり,会合体構造の制御は溶液物性の制御につながる。会合体構造を変化させるには,界面活性剤分子間の静電相互作用や近距離相互作用(水素結合など)を利用する方法がある。分子間相互作用を利用する手法は,異なる界面活性剤を混合したり,水素結合部位を界面活性剤分子に導入したりするなど,応用範囲が広いのが利点である。本稿では,陽イオン−陰イオン界面活性剤混合系やアミンオキシド系界面活性剤を用いた例について紹介する。

収録刊行物

  • 色材協会誌

    色材協会誌 85 (9), 365-369, 2012

    一般社団法人 色材協会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (30)*注記

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