芳香族化合物を有するフェノチアジン系オリゴマーの合成とその性質

書誌事項

タイトル別名
  • Synthesis and Properties of Phenothiazine-based Oligomer Containing Aromatic Substituents
  • ホウコウゾク カゴウブツ オ ユウスル フェノチアジンケイ オリゴマー ノ ゴウセイ ト ソノ セイシツ

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抄録

本研究では,メトキシベンゼン基やジメチルアニリン基を有するフェノチアジン誘導体を合成し,鈴木-宮浦カップリング反応を用いてジオクチルフルオレンボロン酸化合物との共重合を行った。その結果,ポリマーの数平均分子量(Mn)は2700~2900,重量平均分子量(Mw)は4300~5700,分子量分布は1.7~2.0であった。また,トルエンやクロロホルムなどの有機溶媒に可溶であった。ポリマーの10%熱重量損失温度は390~400℃と高い熱安定性を示した。蛍光スペクトル測定の結果,PMBPOFはTHF溶液中で420 nmと460 nmにピークが見られ,青色の発光を示した。また,PMBPOFフィルムの蛍光スペクトルは480 nmにピークを確認し,水色の発光が観察できた。同様に,PDMAPOFもまたTHF溶液およびフィルムで発光性を示した。

収録刊行物

  • 色材協会誌

    色材協会誌 89 (4), 113-116, 2016

    一般社団法人 色材協会

参考文献 (6)*注記

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