産業用インクジェット連帳印刷装置の構成と高速化に関する検討

  • 森田 直己
    富士ゼロックス㈱マーキング技術研究所
  • 小野 吉彦
    富士ゼロックス㈱マーキング技術研究所
  • 磯崎 準
    富士ゼロックス㈱マーキング技術研究所
  • 平潟 進
    富士ゼロックス㈱マーキング技術研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Inkjet for Industrial Continuous Web Printer and Study on Speed Enhancement
  • サンギョウヨウ インクジェット レンチョウ インサツ ソウチ ノ コウセイ ト コウソクカ ニ カンスル ケントウ

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説明

成長を続けるデジタル印刷市場において連続帳票印刷には,広幅,高速カラー,低ランコストに優れるインクジェット技術が適しており,実際に市場導入されている高速インクジェット連帳機の構成要素について説明した。電子写真方式と印字プロセスを比較し,インクジェットの高速適性の理解を進め,高速化にはオンデマンド,バリアブル技術を支えるコントローラのデータ処理速度,用紙制御技術,印字プロセスがそれぞれ影響を及ぼすことを示した。コスト,サイズからの制約と印字原理からの制約のうち,インク滴がノズルから噴射し空気中を飛行し着地する印字プロセスは原理的な制約であり,用紙搬送時に発生するプリントヘッドと用紙間の気流が,飛行するインク滴へ与える影響などを印字速度800 m/分までの範囲にて実験と計算により検討した。その結果,速度限界は,気流の影響よりもインク滴の速度差に起因する着弾位置ずれに支配されることが示された。

収録刊行物

  • 色材協会誌

    色材協会誌 88 (9), 300-305, 2015

    一般社団法人 色材協会

参考文献 (1)*注記

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