地表γ線線量率分布の揺らぎに関する二次元パワースペクトルの推定

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  • Estimation of the Two-Dimensional Power Spectral Density of Spatial Fluctuation in Terrestrial Gamma-Ray Dose Rate

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抄録

世界各地から集めた自然環境における地表γ線線量率データ50組を多変量解析した。データの分散を平均値および測定場所の面積の関数として経験式にまとめた。本研究でとりあげたデータの範囲は, 平均値が10から100 (nGy/h) , 面積が10-3から107 (km2) にわたる。分散の経験式から等方変動場に対する二次元パワースペクトルの式を理論的に導いた。すなわち, S (k) =0.952×10-3m2.02k-2.36である。ここでk (cycles/km) およびm (nGy/h) はそれぞれ波数および平均値である。以下の二つの方法で得たパワースペクトルと比較することにより本研究で推定した二次元パワースペクトルの妥当性を確認した。一つは, 地表面サーベイによるデータ数170以上の二次元ランダム配置データ数組の空間的自己相関解析である。もう一つは航空機サーベイで作られた線量率地図から採取した二組の100×100行列データの直接二次元フーリエ変換である。

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