神奈川県の茶における2012年産新芽と古葉及び2011年産新芽の放射性セシウム濃度との関係について

  • 白木 与志也
    Kanagawa Agricultural Technology Center Hokuso Region Office
  • 武田 甲
    Kanagawa Agricultural Technology Center Hokuso Region Office
  • 岡本 保
    Kanagawa Agricultural Technology Center Hokuso Region Office
  • 北 宜裕
    Kanagawa Prefectural Government Agriculture Promotion Division

書誌事項

タイトル別名
  • The Correlation of the Radiocaecium Concentration of New Shoots Harvested in 2012 and Old Leaves, and New Shoots Harvested in 2011 Grown in Kanagawa Prefecture
  • カナガワケン ノ チャ ニ オケル 2012 ネンサン シンメ ト フルバ オヨビ 2011 ネンサン シンメ ノ ホウシャセイ セシウム ノウド ト ノ カンケイ ニ ツイテ

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抄録

神奈川県内の2011年産秋冬番茶及び2012年産一番茶について,同時期の古葉の137Cs濃度との関係を解析した。その結果,2012年産一番茶では,古葉及び新芽の137Cs濃度は,相関係数0.663(p<0.01)と統計的に有意な正の相関が認められた。同様に,新芽と古葉の137Cs濃度比は,採取までの日数との間に相関係数-0.771(p<0.01)の有意な負の相関が認められ,新芽の生育に伴う137Cs濃度の希釈効果が示唆された。また,冬期の古葉137Cs濃度から翌年一番茶新芽の137Cs濃度を予測する回帰式の相関係数は0.783(p<0.05)で,決定係数は0.558であった。さらに,2012年産一番茶新芽の137Cs濃度は,2011年産の約1/6~1/25であった。

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参考文献 (11)*注記

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