福島第一原発事故後の住家の空間線量率低減を目的とした遮蔽材の効果

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  • Effect of Shieldings on Ambient Equivalent Dose Rate Reduction Inside Resident's House after the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant Accident
  • フクシマ ダイイチ ゲンパツ ジコ ゴ ノ スミカ ノ クウカンセンリョウリツ テイゲン オ モクテキ ト シタ シャヘイザイ ノ コウカ

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抄録

東京電力福島第一原子力発電所事故により汚染された地域の住民の被ばく線量を低減することを目的として,7軒の住家内で2mm厚の遮蔽材3種類の空間線量率低減効果を調べた。波高分布をunfoldingして入射γ線のエネルギー・スペクトルを取得し,放射性セシウムからの散乱線/直接線(S/U)の線量率比を評価した。いずれの遮蔽材でもS/U比が大きいほど遮蔽効果が大きく,最大27%まで線量率を低減させることができた。本法は散乱線を遮蔽する目的にはかなり有効であることがわかった。低線量地域においては,遮蔽材の住家への適用が被ばく線量低減のための合理的かつ効率的な方法となる可能性がある。

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