脳脊髄腔シンチグラフィが有用であった脳脊髄液減少症の2例

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タイトル別名
  • Radionuclide Cisternography in Cerebrospinal Fluid Hypovolemia -A Report of Two Cases
  • ノウ セキズイコウシンチグラフィ ガ ユウヨウ デ アッタ ノウ セキズイエキ ゲンショウショウ ノ 2レイ

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抄録

脳脊髄液減少症の診断に脳脊髄腔シンチグラフィが有用であった2例を報告する。症例は,難治性の頭痛を主訴に来院した31歳の男性と34歳の女性である。2例とも頭部造影MRI検査で異常所見を認めなかった。脳脊髄液減少症が疑われたため,脳脊髄腔シンチグラフィを行った。1例は,膀胱の早期描出像,脳脊髄腔内RI残存率の減少を認めた。他の1例は,脳脊髄液漏出像,膀胱の早期描出像,脳脊髄腔内RI残存率の減少がみられ,2例とも脳脊髄液減少症と診断された。臨床的に脳脊髄液減少症が疑われるときは,頭部造影MRI所見が正常であっても脳脊髄腔シンチグラフィは,有用な検査と考える。

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参考文献 (17)*注記

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