すり身製造における水晒し工程を利用した魚肉中の放射性セシウムの低減法

  • 渡部 終五
    東京大学大学院農学生命科学研究科水産化学研究室 北里大学海洋生命科学部応用生物化学講座資源化学研究室
  • 松岡 洋子
    東京大学大学院農学生命科学研究科水産化学研究室
  • 中谷 操子
    東京大学大学院農学生命科学研究科水産化学研究室
  • 潮 秀樹
    東京大学大学院農学生命科学研究科水産化学研究室
  • 根本 芳春
    福島県水産試験場
  • 佐藤 美智男
    福島県水産試験場
  • 田野井 慶太朗
    東京大学大学院農学生命科学研究科放射線植物生理学研究室
  • 中西 友子
    東京大学大学院農学生命科学研究科放射線植物生理学研究室

書誌事項

タイトル別名
  • Removal of Radioactive Caesium Accumulated in Fish Muscle by Washing in the Process of Surimi-Based Productions
  • スリミ セイゾウ ニ オケル ミズ サラシ コウテイ オ リヨウ シタ ギョニク チュウ ノ ホウシャセイ セシウム ノ テイゲンポウ

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抄録

福島県沖で漁獲されたマダラ,ニベ,シログチの各組織の放射活性をイメージングプレート法で評価したところ,筋肉に比較的高い放射能濃度が認められた。次いで,すり身製造における水晒し工程が魚肉の放射性セシウム含量に及ぼす影響を明らかにした。ニベ及びマダラの落とし身を3倍量の0.1%食塩水で洗浄を行ったところ,3回繰り返すことで30%程度まで低下することが明らかとなった。また,筋肉を更に細片化することで水晒しの効果が一層高まることが明らかとなった。

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