ムギネ酸類によるイネ科植物の鉄取り込み機構

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タイトル別名
  • Mechanism of Iron Acquisition in Graminaceous Plants by Mugineic Acids
  • ムギネ サンルイ ニ ヨル イネカ ショクブツ ノ テツ トリコミ キコウ

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抄録

土壌中に鉄が豊富にあっても,そのほとんどは水に溶けない3価鉄として存在しており,植物は直接利用できない.イネ科植物はムギネ酸で代表されるキレート化合物類を生合成し,根から土壌に分泌して鉄錯体を形成させ,その鉄錯体のままトランスポーターを介して取り込むという合理的な鉄獲得機構をもっている.ムギネ酸の発見からその生合成,分泌などに至るまで,我が国の研究者が行なってきたムギネ酸研究の歴史を紹介しつつ,近年,発展してきたムギネ酸類鉄錯体トランスポーターについての解析結果も加えて,イネ科植物,特にオオムギの鉄取り込み機構について紹介する.

収録刊行物

  • 化学と生物

    化学と生物 48 (8), 528-534, 2010

    公益社団法人 日本農芸化学会

参考文献 (66)*注記

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