Polyphenol Paradox

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Other Title
  • ポリフェノールパラドックス
  • ポリフェノールパラドックス : 生体利用性と機能性の矛盾
  • ポリフェノールパラドックス : セイタイ リヨウセイ ト キノウセイ ノ ムジュン
  • 生体利用性と機能性の矛盾
  • Contradiction between Bioavailability and Physiological Function

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Abstract

近年植物性食品に含まれるポリフェノール類は,食品の機能性研究の大きなターゲットの一つとなっている.ポリフェノール類を豊富に含む食品の摂取は,心血管系疾患のリスクの低減につながるが,そのメカニズムについてはいまだ不明な点が多い.その理由としては,ほとんどのポリフェノール類の生物利用性が極めて低いことにある.われわれは最近,ポリフェノール類が摂取直後から循環系・代謝系に変化を与えること,またその変化がアドレナリン受容体阻害剤で消失することを見いだした.これらのことは,ポリフェノール類が消化吸収を経ずに,交感神経を刺激することを示している.本稿では,ポリフェノールの作用メカニズム解明に対する最近のアプローチについて解説する.

Journal

  • KAGAKU TO SEIBUTSU

    KAGAKU TO SEIBUTSU 54 (10), 726-731, 2016

    Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry

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