図書館員のメンタルヘルス概論(<特集>図書館員のメンタルヘルス)

  • 笹原 信一朗
    筑波大学大学院人間総合科学研究科生命システム医学専攻
  • 松崎 一葉
    筑波大学大学院人間総合科学研究科生命システム医学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Introduction of mental health for librarians(<Special feature>Mental health for librarians)
  • 図書館員のメンタルヘルス概論
  • トショカンイン ノ メンタル ヘルス ガイロン

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抄録

研究・調査など,専門性の高い業務に従事する図書館員の労働は,高度知的労働と呼ばれる特殊なものであり,そのメンタルヘルス対策にあたっては,研究者の職業性ストレスの特徴を参考にする必要がある。われわれの筑波研究学園都市における一連の調査研究結果からは,仕事の量的負荷,質的負荷などといった職業性ストレス増強要因に対して,仕事の達成感,裁量権などといった職業性ストレス緩和要因が,仕事量を減らせない高度知的労働者には重要であり,その緩和要因に対しては,個人の認知様式が大きな影響を与えていることが示唆されてきた。したがって,図書館員のような高度知的労働者には,今後SOC(首尾一貫感覚)などの個人の認知様式に働きかけていくような対策が,求められると考えられた。

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参考文献 (32)*注記

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