世界の民族と繊維 モンゴルにおけるフェルト造り 方法論と儀礼性を中心に
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- 楊 海英
- 関西外国語大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Ethnic group of the world and fiber. Felt manufacturing in Mongolia. Methodology and courtesy.
- ―方法論と儀礼性を中心に―
説明
北アジアの遊牧民, モンゴル族は天然繊維であるヒツジの毛でフェルトを造る.フェルトはテント式住居をはじめ, 屋内の敷物, 防寒具や荷袋など日常生活に幅広く活用されている.フェルト造りは毛刈り (shearing) からはじまる.モンゴル族は年に二回春と秋に毛刈りをおこない, 秋の毛刈りが済むとフェルト造りがはじまる.フェルト造りは解絮 (loosening) , 積層 (laying) , 水かけ (sprinkling) , 巻きあげ (rolling) などのプロセスをたどり, 最後には主としてウマなど大型家畜で曳いて (pulling) 縮充を完成させる.上述の諸段階はいずれも儀礼をともない, 長い祝詞を唱える.本論文は実地調査にもとづき, 民族誌を参照し, モンゴルにおけるフェルト造りの方法論と儀礼性を抽出しようとするものである.
収録刊行物
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- 繊維製品消費科学
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繊維製品消費科学 37 (6), 272-281, 1996
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204207554432
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- NII論文ID
- 130003819660
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- ISSN
- 18846599
- 00372072
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可