酸化コバルトを触媒に用いた塩素系漂白剤の有効塩素の定量

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タイトル別名
  • Determination of the Available Chlorine Concentration in Bleach by Using Cobalt Oxide as a Catalyst
  • サンカ コバルト オ ショクバイ ニ モチイタ エンソケイ ヒョウハクザイ ノ ユウコウ エンソ ノ テイリョウ

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抄録

<p>塩素系漂白剤は保管中に分解し濃度が低下するため,使用前に濃度を知ることが望ましい.そこで,酸化コバルトを触媒として,次亜塩素酸ナトリウムを分解し,発生する酸素量V(mmol)を測定し,濃度H(%)との関係を求めた.両者には比例関係が認められ,V=6.40H+0.03で表される一次式(相関係数0.999,定量下限値2.8×10-2mmol)を得た.測定値の信頼性は0.112±0.002%(mean±SD,n=3),変動係数0.018,標準誤差0.001%であった.これを検量線として用いて,市販塩素系漂白剤の有効塩素量を定量した.開封直後のものは5.2%で,古いものほど分解が進み,濃度が低下していることが分かった.酸化コバルトを触媒に用いた本法の反応機構を検討した結果,実測値ならびに理論式とよく一致し,濃度決定に適用可能であることが分かった.</p>

収録刊行物

  • 繊維製品消費科学

    繊維製品消費科学 52 (6), 376-380, 2011

    一般社団法人 日本繊維製品消費科学会

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